【シン・シングル時代】独身がしあわせに生きるコツ
- 婚活がうまくいかないので、独身のまま生きるか迷っている
- 結婚しなくても、幸せな人生を送れるだろうか?
- シングルの生き方は、将来的に孤独になってしまいそうで不安
「結婚しなければいけない」そんな世間や親からのプレッシャーに、生きにくさを感じている方も多いのではないでしょうか。
筆者も30歳をすぎて、友人たちから「いつまで独身でいるつもりだ」と上から目線で説教されて、嫌な気分になった経験があります。
多様化が認められる時代になり、世界的に独身が増えているのはわかっています。けれども、自分が独身のまま幸せに生きられるか不安になりますよね。
しかし、結婚しない選択が、必ずしも不幸を意味するわけではありません。
むしろ、独身であることの利点や幸せを見出す人々が世界中に増えています。
書籍『「選択的シングル」の時代』には、独身者が幸福に生きるためのヒントが詰まっています。実は幸福に生きる高齢の独身者には、共通した特徴がありました。
本記事では以下の点について解説していきます。
さらに、結婚に興味がある人向けの情報も、記事の最後で少し触れます。
情報が多すぎる時代になり、自分の生き方が正しいか迷う時もあるでしょう。本記事を読むことで、ひとりで幸せに生きるコツを知り、あなたらしい人生を送るヒントを得てもらえればうれしく思います。
この記事の筆者
名前 / Name
てっちゃん
プロフィール/profile
32歳で婚活を始めるが、低スペックの為に350人にフラれる。
その後婚活力を磨き、5年間の婚活の末に結婚。娘も誕生。
低スペックが結婚できたノウハウが誰かの役に立てばと思い、婚活で悩む男性を応援するブログを執筆している。
結婚しない独身(シングル)も幸せに生きられる!
世界にはたくさんの独身者が、自分らしく幸せに生きています。まず最初に、書籍『「選択的シングル」の時代』から、独身者の現状と、彼らから学ぶ『幸せのコツ』を紹介します。
「選択的シングル」の時代に学ぶ新しい生き方
書籍『「選択的シングル」の時代』では、結婚を「選ばない生き方」も尊重し、多様な生き方を肯定する時代であると主張しています。
しかし、結婚していない人は未熟だという偏見が色濃く残っているのが事実。
著者のエルヤキム・キスレフさんは、それが問題だと指摘しています。
シングルでいることは世界的現象になっているにもかかわらず、その事実を認めない文化はいまだに根強い。
その結果、プレッシャーを感じて、今も多くの独身の人たちが結婚に追い込まれる。
結婚しなければならないというプレッシャーそのものが、ときには、結婚しているかどうかという事実以上に人々を不幸にする。
この本では、シングルとして生きる人が多い、最先端の国として日本が紹介されています。未婚の18~34歳の日本人のうち、交際中の異性がいない割合は、男性で約70%、女性で約60%というのです。
2010年と比較すると、恋人がいない若者の割合は約10%も上昇しており、1人で生きるのは当たり前になってきているのがわかります。
彼女いないのが、普通の状態なんです!
幸せなシングルシニアから学ぶ【ひとりで幸福に生きるコツ】
書籍『「選択的シングル」の時代』では、実際に幸福に生きているシングルシニア(高齢の独身者)達を観察した著者が、独身で幸せに生きるためのヒントを紹介しています。
そのいくつかは以下のとおりです。
- ひとりでいることを楽しむ
- 高齢期の自己ケアに備える
- 愛情を感じる機会を増やす
順番に見ていきましょう。
1. ひとりでいることを楽しむ
幸福な高齢のシングルの人たちは、自分を寂しいと感じることはなく、ひとり時間を楽しんでいます。ひとりでいると不安になる原因は、世間からのプレッシャーであると著者は記しています。
ひとりで年をとることへの不安は、主に、シングルであることに対して世間から押し付けられる汚名(スティグマ)と、「シングルであることは無力で悲しくて寂しいことだ」という思い込みから来ている。
幸せなシングルシニアは、ひとりであることをポジティブにとらえ、その時間を心から楽しんでいます。そのポジティブ考え方が、ひとりでも幸せな人生を歩める秘訣です。
まずは人生を楽しむのが大事ですね!
2. 高齢期の自己ケアに備える
幸福に生きるシングルシニアは、自分に介護が必要になった時のために、あらかじめ準備をしている傾向があります。
結婚しない人が感じる不安の中で上位に入るのが、自分の介護の問題です。将来、体が不自由になった時に備え、介護を受けるための貯金をしておくのが大切です。
人生100年時代、自分のための資産を残すのは常識になるかも…。
さらに、最近では独身シニアのための共同住宅注目を集めています。パリの女性専用共同住宅では、シングル同士が生活を支援しあい、老後の不安を解消しているケースもあります。
このように介護が必要になった時に、適切なサポートが受けられる環境を整えておくことが、結婚しなくても幸せに生きるコツのひとつです。
3. 愛情を感じる機会を増やす
シングルが幸福に生きるためには、配偶者の代わりに友人やコミュニティから愛情を受けることが大切です。それにより、人生の幸福度を高めるられます。
多くの幸せなシングルシニアは、親戚とのつながりを強く持つ傾向があるようです。
私のおこなったインタビューでも、幸福なシングルシニアたちは、親戚関係を大切にすることによって、高齢になってからのシングル生活に備えていることがわかった。
特に、未婚の高齢者はきょうだいとの緊密な関係を保っている人が多く、兄弟姉妹と一緒に暮らしている人たちもいた。
他にも、同年代だけでなく、若い世代との交流も目立ったといいます。インターネットやSNSの発達により、世代を超えたコミュニケーションの機会は増え続けています。
世代や地域を超えた交流を作るのが、幸せなシングルになる重要な条件になりそうです。
これまで紹介した『幸せに生きるコツ3つ』を、自分がクリアできるか考えるのも良いかもしれないね!
結婚したくない人が増えている背景
書籍『「選択的シングル」の時代』では、現代人が結婚に憧れを抱かなくなった原因を解説しています。その理由は、誰もが納得できる内容でした。
みんなが結婚しなくなった理由3つ
現代人が結婚しなくなった理由は、以下の3つです。
- 平均寿命が延びて、結局シングルになる
- 離婚に対するリスク管理のため
- 経済状況と娯楽の変化
順番に見ていきましょう。
1. 平均寿命が延びて、最後は結局シングルになる
人生100年時代と言われる昨今。結婚しても、パートナーが亡くなった後はひとりで生きるリスクを背負わなければなりません。
パートナーを亡くした後の長すぎる老後には、以下のようなリスクがあります。
- 衰えからくる肉体的リスク
-
加齢とともに、身体機能の低下や病気のリスクが高まります。
パートナーがいない場合、病気や怪我をした際に身の回りの世話をしてくれる人がいないため、ひとりで対処しなければなりません。
- 寂しさからくる精神的リスク
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長年連れ添ったパートナーを亡くした場合、孤独感に襲われるリスクがあります。
精神的な支えを失うことで、うつ病などの心の病につながる可能性もあるのです。
- 助けを求める人がいなくなる社会的リスク
-
パートナーは、困った時に助けを求められる最も身近な存在です。
しかし、そのパートナーを亡くした場合、頼れる人がいなくなってしまいます。
結婚したとしてもパートナーを亡くした場合、これらのリスクに1人で備えなければいけません。「結婚したから一安心」というのは幻想なのです。
長生きした時のために、老後のセーフティーネットの構築は必要です。
2. 離婚に対するリスク管理のため
みんなが結婚しなくなった理由のひとつは、離婚には明確なリスクがあるが、結婚は必ず人を幸せにしないと知ったからです。書籍には、結婚の幸福度について次のような記載があります。
リチャード・ルーカスらの研究チームが15年という年月を費やしておこなった画期的な研究がある。
この研究によると、結婚は一時的に幸福感を増大させるが、2年経つと大抵の場合、幸福感は結婚式以前の基準レベルに戻ってしまう。
さらに、女性の社会進出が進んだことも、結婚しない文化が進んだ要因です。
女性は結婚、妊娠が自身のキャリアアップの妨げや収入減につながります。
そのため結婚時期を遅らせる結果、シングルの人が増えているのです。
実は32歳以降の結婚の場合、結婚年齢が1歳上がるごとに離婚確率が5%上昇するのが分かっています。これも、シングル化を加速させる一因になっています。
女性のキャリア形成へのサポートは、まだまだ整っていないのが現実だよね…。
3. 経済状況と娯楽の変化
経済的状況の悪化と、安価な娯楽が増えたことも、結婚したくない人が増えた要因の一つです。
結婚するだけの経済力がなく、さらに結婚しなくても楽しめる娯楽がたくさん。そんな時代に、わざわざ結婚する意味がないと感じる人が多いのです。
実際に、親の元で自由気ままなシングルライフを送る若者は増えています。
『パラサイト・シングルの時代』の著者・山田昌弘さんによると、1995年当時の日本には、約1000人の若い男女(20~34歳)が親と同居していました。
この『パラサイト・シングル』は今では約1300万人に増加しています。
このような自立しない、できない若者の増加の背景には、若者の経済状況の悪さと、娯楽の多様化があります。経済的な面の問題は以下のとおりです。
- 正社員への就職率の低下、非正規雇用の増加による経済的自立の困難
- 物価高、税金負担増など、生活費の上昇による経済的負担の増大
経済的自立ができず、パラサイト・シングルが増加しており、これが結婚への大きなハードルとなっているのです。
筆者も頑張って仕事してますが、給料は全然上がりません…。
娯楽の面でも、インターネット、SNS、動画配信サービスなど、遊びの多様化が進んでいます。サブスクの普及で安く趣味や娯楽を楽しめるようになり、結婚や彼氏彼女にお金をかけるより、コスパよく喜びを得られるようになったのです。
以上の面から、ますます結婚しないシングルは増えていくことが予想されています。
筆者もひとりの生活に満足していた経験あり
実は筆者も35歳まで実家で暮らすパラサイト・シングルでした。消費しきれないゲームやアニメ、映画が、安い金額で楽しめるので、毎日楽しかったそうです。
実家にいれば、家賃等の出費が抑えられて、オタク趣味にお金を使えます。自立する必要性がないのも、結婚しない選択肢を選びやすくなる要因かもしれません。
きっかけがないと、なかなか結婚しようとは思いませんよね。
ここまで、幸せな独身生活を生きるコツと、なぜ結婚しない若者が増えている理由を紹介しました。次は、結婚の良いところと、イマイチなところを改めて整理してみましょう。
メリット・デメリットを見比べることで、あなたに結婚が必要か不必要かを判断する助けになるでしょう。
結婚することのメリット・デメリット
結婚のメリット・デメリットをまとめた表が以下です。
それぞれの詳細を確認していきます。
結婚のメリット3つ
結婚後のパートナー関係が良い場合は、以下のようなメリットがあります。
- 精神的安定が手に入る
-
結婚している人は独身者に比べ、幸福度が高く、孤独感が低い傾向にあります。この傾向は、仲の良いパートナー同士ほど強くなります。
- 経済的なメリット
-
生活費の分担や税制上の優遇措置により、経済的にゆとりが生まれやすくなります。
また、夫婦共働きで2つの収入源を得ることで、独身者に比べて経済的に安定するのもメリットです。
- 健康面での利点
-
パートナーからの精神的なサポートにより、ストレス対処能力が向上し、心身の健康が良好に保たれることが研究で示されています。
また、結婚している人は独身者に比べて平均寿命が長いというデータもあります。
結婚生活では、愛する人が心の支えとなり、経済面でも協力し合えるため、安定した生活を送れます。お互いに支え合うことで、ストレスにも強くなり、心身とともに健やかに暮らせる可能性が高くなるでしょう。
良いパートナーとの結婚は人生の質を高め、充実した毎日を過ごすカギになるのです。
公園で仲の良い老夫婦を見ると、うらやましくなりますよね!
結婚のデメリット3つ
人によっては、結婚がストレスの種になる可能性もあります。
- 経済的リスク
-
離婚に伴う慰謝料や財産分与、子供の養育費の支払いなど、経済的な負担が重くのしかかる可能性があります。
特に、世帯収入の多くをパートナーに頼っていた場合、離婚後の生活が不安定になるリスクが高くなります。
- 自由度の低下
-
結婚生活では、家族で過ごす時間が増えるため、個人の趣味や自由時間が制限される傾向にあります。
自分のための時間を確保することが難しく、不満を感じる人も多いでしょう。
- 価値観の違いによる対立
-
結婚生活では、パートナーとの価値観や生活習慣のズレから、意見の対立や言い争いが起こりやすくなります。
これらの問題がうまく解決できない場合、精神的なストレスが蓄積し、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
もし離婚した場合、金銭的な負担が重くのしかかります。また、夫婦や家族との時間を優先するあまり、自分自身の趣味や興味に割ける時間が減ってしまうかもしれません。
さらに、パートナーとのすれ違いから、ケンカに発展してしまうこともあるでしょう。ギクシャクした家庭環境はストレスのもとになり、心身とともに疲れ切ってしまう危険性もあります。
結婚を決める際は、このようなデメリットについても十分に理解し、パートナーとよく話し合いをする必要があります。
どっちを選択しても悪い面はありますね。
それでは、結局どんな人が結婚に向いていなくて、どんな人が向いているのでしょうか? 今までの情報から分かる向き不向きの傾向を考えてみましょう。
結婚しなくていい人とした方がいい人の特徴
書籍『「選択的シングル」の時代』の内容や、結婚の特性から、結婚しなくていい人とした方がいい人の特徴をまとめました。
筆者が個人的に思う『結婚した方がいい人の特徴』も、+αとして最後に紹介します。自分の性格等に当てはめて、判断する材料にしてください。
結婚しなくていい人の3つの特徴
結婚しなくていい人の特徴は以下のとおりです。
- 人生の目的達成に独身が適している人
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自由を最大の価値だと感じる人や、めんどうな人間関係を回避したい人は、独身の方が自分の価値観を満たせます。
世間からのプレッシャーに負けず、自分と向き合い、大切にしたい価値観を追求しましょう。
- 交友関係の維持が得意な人
-
新しい人とのつながりの構築と維持が得意なら、結婚しなくても充実感に包まれて生きられます。
現在は離婚率も高く、寿命が伸びたことから、結婚相手に先立たれた後の人生も長くなっています。
年をとっても良好な友人関係やコミュニティに属していれば、独身でも幸せに生きられるのです。
- 柔軟性と冒険心を重視する人
-
新しい経験や冒険を求め、人生を思いのままに生きたい人にとって、独身は魅力的な選択肢です。
自分の判断だけで生活の方向性を決定し、好奇心の赴くままに新しいことに挑戦したい人は、独身が向いています。
自由に人生を生き、年齢を重ねても新しいチャレンジをしたい人にとって、独身のライフスタイルは魅力的です。
家族を持つことで生じる制約や責任から解放され、自分の意思で人生を歩める自由は、好奇心旺盛な人にとって理想的な環境と言えるでしょう。
結婚に不自由さを感じる人は少なくありません。
結婚した方がいい人の3つの特徴+α
結婚した方がいい人の特徴3つと、筆者が個人的に感じているもうひとつの特徴、計4つは以下です。
- 心のどこかで結婚が気になっている人
-
「もしかして結婚した方がいいのかもしれない」と少しでも考えるなら、結婚した方が良いかもしれません。
若い方が婚活は有利。後悔しないためにも、結婚に少しでも興味があるなら、婚活にチャレンジしてみるのもありです。
- 交友関係を作るのが苦手な人
-
交友関係作りが苦手な人は、結婚して強固な関係性を作るのがいいかもしれません。
なぜなら、人は孤独になるほど幸福感が下がり、病気になりやすいという研究結果があるからです。
- 責任感があり、家庭、仕事や趣味のバランスが取れる人
-
家族が増えることで責任が増えますが、その責任を喜んで引き受けられる人は結婚した方がいいでしょう。
責任をもって家族を支えることに生きがいを感じる人は、結婚生活に向いています。
- +α. 趣味がクリエイティブではない人
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創作系の趣味を持っていない人は、結婚した方がいいと筆者は個人的に考えています。
アニメや推し活などの趣味からはたくさんの刺激を受け取るものの、高齢になってからも熱中できる趣味の供給があるとは限りません。
逆に、絵を描いたり楽器を演奏したりする創作系の趣味は、刺激が自分の中から湧き出るので長期間楽しめる傾向があります。
消費者側の立場の趣味が多い場合は、高齢になった後の燃え尽きに注意が必要です。
結論として、結婚するかどうかは、個人の価値観、ライフスタイル、性格によって異なります。
自分自身と向き合い、人生の目的や優先事項を見極めることが、結婚に関する意思決定の第一歩となるでしょう。
独身でも結婚していても、自分らしく生きることが何より大切です。
自分の価値観を知ることが、結婚する・しないの判断を適切に行うためのカギ。『結婚相手が見つからない?婚活を客観的視点で捉える、婚活加速の3つのポイント』を読んで、自分の価値観を再発見するワークを学ぶのも有効な手段です。
自分にとって最適な生き方を選ぶのが重要!
次は、実際に結婚しない選択をして、幸せに生きている独身者たちにアンケートを取りました。シングルライフを送る人たちの声を参考にすることによって、よりリアルに結婚しない選択をした後の自分を想像できるはずです。
独身を楽しむ人にアンケートしてみた
実際に独身を楽しんでいる人に、シングルで生きることについてアンケートをとってみました。
独身生活を楽しむ40~50代の男女20人にアンケートを実施。シングルライフを過ごす彼・彼女たちの本音に迫ります。
記事にある画像の使用は許可いたしますが、条件として、当サイト名の明記と、画像のページURLへのリンクを必ず掲載してください。出典は、閲覧者が明確に確認できる形での表示をお願いいたします。
自由のために独身でいる人が多い
アンケートの結果、独身でいる理由で1番多かったのは『自由を重視するため』でした。
- 自由を重視するため:14票
- 適切なパートナーがいない:11票
- 仕事や趣味に集中したい:10票
- 経済的な理由:6票
- 社会的な期待に反発して:1票
- その他:2票
独身でいる理由で2番目に多いのが『適切なパートナーがいない』でした。
家族が増えると、自由に使える時間が減るのは明確。しっかりと、ひとりの時間を確保することに理解あるパートナーは、なかなか居ないのかもしれません。
その他の回答からも、印象的な意見が寄せられています。
20代の頃は、常に誰かとつながっていたいと思っていました。
しかし、30代後半になり、誰かに頼らなくても1人で乗り越えられるという自信がつき独身を選びました。
他人との共同生活が苦手です。
不自由な生活がストレスになり、結婚したくありません。
恋愛、結婚に興味がないからです。
その他の回答からは、年齢を重ねるにつれて1人で生きていく自信がついたり、そもそも恋愛や結婚に興味がなかったりと、独身を選ぶ理由が多岐にわたることがわかります。
多くの価値観が共存する現代において、自由や自己実現を重視する人が増えています。だからこそ、理想のパートナーを見つけることの難しさや、結婚生活への不安を感じる人が多いようです。
あえて結婚しない選択をする人も、増えてきているようですね!
独身生活の価値は【自由・時間・ノンストレス】
『独身生活の中で、最も価値を感じていることは何ですか?』の問いに、回答は主に以下の3つの系統に分類されました。
- 自由と経済的余裕がある
- 自分の時間を楽しめる
- 人間関係のストレスがない
それぞれの回答を見ていきましょう。
1. 自由と経済的余裕がある
自由な時間が多く、独身生活が楽しいです。
何かを決めるときに『相手の意見を聞く』といったワンクッションがいらないので、気楽だと思います。
自分で稼いだお金を好きな事に使えるのが利点。
趣味、遊びや旅行などに、自由に打ち込める事に価値を感じています。
経済的に余裕があるので、気楽に海外旅行に行けて、さまざまな経験ができることがメリットです。
家族がいると、時間や経済的に厳しいことも独身だとチャレンジできます。
時間やお金の使い方を自分で決められる点が、独身の大きなメリットだと感じているようです。家族がいる場合と比べ、気兼ねなく趣味や旅行を楽しめるのが、独身ならではの醍醐味と言えるでしょう。
家族が増えると、休日をひとりで過ごすのもむずかしいです…。
2. 自分の時間を楽しめる
思いっきり趣味に没頭できるのが独身の良い点です。
音楽や模型作り、パソコンが好きで、毎日楽しんでいます。
子育てや旦那の世話に追われなくても、自分の好きな時間に好きなことをできる喜びが大きい。
自由であることに価値を感じます。
時間やお金の使い方、家事等日々の生活において束縛されない。
趣味に没頭したり、友人と交流したり、好きなことに時間を使える点が、独身ならではの特権だと感じている人が多いようです。
家族がいる場合は家事や育児等に追われ、自分の時間が制限されがちです。しかし、独身ではそういった束縛から解放されるメリットがあります。
筆者はゲーム好きでしたが、子供が生まれてからは一切遊べてません…。
3. 人間関係のストレスがない
独身でいることで、共同生活をしなければならないストレスから解放されるのが良い。
ひとりが気楽な自分には、独身の生き方がフィットしています。
とにかく気楽でいいです。何者にもほぼ干渉されないのも良いです。
自宅に友人を呼んでパーティーをしたり、1人でショッピングに出かけたりすることがとても幸せです。
生活を共にするパートナーがいると、毎日好きなことをするのは難しいと思っています。
人間関係のストレスから解放される点が、独身の利点として挙げられました。共同生活で感じる煩わしさや干渉がなく、気ままに過ごせる点がシングルライフの醍醐味だと感じている人が多いようです。
一方で、寂しさを感じる人もいるかもしれません。自分に合ったライフスタイルを選ぶことが大切ですね。
ひとり時間を楽しめるかどうかが、幸せな独身生活のカギを握っているのかもしれません。
老後の不安を抱える人がダントツで多い
独身生活のデメリットを聞いたところ、一番多かった回答は『老後の不安』でした。
- 老後の不安:16票
- 社会的な孤立感:7票
- 家族や友人との距離感:4票
- 経済的な不安:3票
- その他:2票
80歳以上生きるのも当たり前になってきた現代で、老後の心や体の健康が心配なシングルは多いようです。以下でその他の回答を、いくつかピックアップしてみました。
体調不良になった時は薬でなんとかなるのですが、心のケアは人(もしくはペット)がいないとしんどいと思います。
外食や娯楽施設には、家族向けのものが多く、そうした施設を自由に使いづらいのは独身のデメリットだと思います。
今のところ、デメリットは感じていません。
高齢期の健康面や精神面を心配する声が目立ちます。一方で、家族向けのサービスが多いことへの不満や、今のところデメリットを感じていない人もいるようです。
シングルにとって、老後をどう過ごすかは大きな課題と言えるでしょう。親しい友人やペットと過ごすなど、さまざまな形での人との繋がりを大切にすることが、安心できる老後につながるのかもしれません。
人生100年時代。みんなで知恵を出し合って老後を豊かにする方法を考えていきたいですね!
独身でも幸せに生きるコツは【自立・生きがい・人とのつながり】
『独身でも幸せに生きるためのコツは、何だと思いますか?』の問いの回答は、主に以下の3つに分類されました。
- 自立した人になり、自己管理する
- 趣味や生きがいを見つけ、充実した時間を過ごす
- 人とのつながりを大切にする
それぞれの詳細を見ていきましょう。
1. 自立した人になり、自己管理する
何でも人に頼らず、ひとりで出来るようになるのが幸せに生きるコツです。貯金、料理、掃除、洗濯など。
最低限の稼ぎしかなくても、貯蓄を頑張れば、自身の趣味や、やりたい仕事に没頭できる。
それが自身の強みであると自覚することが、幸せにつながると思います。
そうすれば、他人の思惑や、社会的信用もあまり気にならなくなります。
ひとりの時間を全力で楽しむのが大切です。
何か不便があり助けが必要でも、大抵のことはお金を出せば何とかなると考えています。
独身でも幸せに生きるためには、自立した人間になり、自己管理をしっかりすることが重要だと考える人が多いようです。他人に頼らず自分のことは自分でできるようになることや、ひとりの時間を楽しむことなどが挙げられました。
ひとりで生きる力を持つのが大事!
でも、たまには誰かに頼ることも必要。バランスが大事ですね。
2. 趣味や生きがいを見つけ、充実した時間を過ごす
趣味をたくさん作ることです。
気軽な気持ちで趣味を作り、そのために実際足を運んでみるのが良いと思います。
自由な時間を趣味や学習に使い、楽しく生活しています。
複数のコミュニティーに所属し、いろいろな人と出会うのもいいと思います。
趣味を充実させると、一生独身でも幸せに生きることができると思います。
私は小さい頃から将棋が趣味で、今でも地元のクラブで将棋を指すことが何より楽しいです。
将来は自宅を将棋教室にして、子供や大人に将棋を教えたり、大会を開いたりするのが夢です。
独身の幸せな生活には、趣味や生きがいを見つけ、充実した時間を過ごすことが欠かせないようです。
自由な時間を有効活用して学習やコミュニティ活動をすることや、好きなことを極めることなどが、人生を豊かにするポイントとして挙げられました。
趣味に没頭できる時間は、何物にも代えがたい素晴らしい瞬間ですね!
人とのつながりを大切にする
何より重要なのは、ひとりが合っている性格かどうかを知ること。
人と一緒より、ひとりのほうが人生楽しく過ごせるのかを、チェックした方が良いと思います。
周囲の幸せな家庭と自分を比べない、卑下しない。
老後は心配ですが、独身の方が気楽だと思えば「まぁいいか」と思います。
家にいるだけでなく、外に出ていろんな人と出会うのが大事です。
親密な関係にはならなくてもよい。ちょっとした日常会話ができる環境を作るのが、大事だと思います。
独身でも幸せに生きるためには、人とのつながりを大切にすることが重要だと考える人が多いようです。
まずは自分がひとりが合っているタイプかどうかを見極めるのが大切。自分を周りと比べて卑下しない、外に出て様々な人と出会い交流するなどが、充実した独身生活のコツとして挙げられました。
ひとりでふさぎ込まずに、交流関係を広げる行動が大事なんですね。
将来的に結婚してもいいと思っている人も少なくない
アンケートの結果、将来的に結婚してもいいと思う人は、少数ですがいました。
- はい:4人
- いいえ:8人
- わからない:8人
『わからない』と回答した人も多く、良い人がいれば結婚の可能性もあるのかもしれません。
基本的にひとりが好きな人が多く、独身生活に満足している
『独身生活について、その他に意見や感想があればご自由にお書きください』という質問には、さまざまなアドバイスや気づきなどが寄せられました。その中から、いくつかを紹介します。
若いころは結婚に憧れていましたが、今では独身の方がメリットがあると感じています。
社会的に批判されることもないし、ある程度の資産はあるので精神的に楽です。
この先自分にとってパートナーになってもいいなと思う人が現れない限り、変わらない生活が続くような気がします。
介護や遺産相続を考えると、この年齢からの結婚生活は想像しにくい。
今後もし良い人が見つかったら、状況次第で結婚はあり。
そうなっても、お互いの生活を尊重した付き合いができれば良いと思う。
少子化のことを考えると、子孫を残さないことに少し罪悪感を感じます。
また、死ぬ間際に妻や子供など家族との思い出がないことで後悔しないためには、精一杯、独身生活を謳歌するしかないのかな、とも考えます。
日本の家長制の価値観で、シングルライフが推奨されることは今までありませんでした。
しかし、そんな選択肢もあり得るという前提で、制度改革したり、独身者専用施設ができたりして欲しいと思います。
単純に、ひとりが好きという感覚で結婚しないことを決めるのはイマイチ。
長期的にひとりでも大丈夫かを、考えた方が良いと思います。
昔から一人でいることが好きで、寂しいという感覚が全くない性格なので成り立つのかもしれません。
社会的なプレッシャーや老後の不安はあるものの、シングルライフを楽しんでいる様子がうかがえます。一方で、単にひとりが好きというだけでは、長期的に独身でいるのは難しいのではないかという意見もありました。
世の中の流れから、独身者は増える傾向にあり、社会のあり方自体を変えていく必要性を感じている人もいるようです。
それぞれのライフスタイルに合った、選択ができる世の中になることを願っています。
どんな選択をするにしても、自分の将来をしっかり見据えて、納得のいく人生を歩んでほしいですね!
誰もが結婚するべきではないが、気になるならチャレンジしよう!
筆者は、30代男性に向けて『婚活偏差値を50に上げて、結婚してもらう方法』を発信しています。
ですが、私は決して『全ての人が結婚すべき』だとは考えていません。
人生はたった一度きり。一人ひとりが自分らしく、全力で生きることこそが大切なのです。
もし結婚しないことであなたが輝けるのなら、どうかその信念を貫いてください。あなた自身のため、そしてあなたを信じてくれる大切な人のためにも。
結婚は人生の選択肢の一つに過ぎません。あなたらしい人生を歩むことが、何よりも尊いのです。
筆者の姿勢はあくまでも『結婚したい気持ちがあるけど、うまくいかない人の背中を押したい!』です。
筆者の体験談【結婚したくなった理由】
筆者は長年、ゲームと女性声優の応援を趣味としていました。しかし32歳頃に集中力が急激に衰え、オタク趣味に長時間熱中できなくなり、ひとりの生活に寂しさ感じるようになりました。
この経験から、筆者は結婚について真剣に考え、5年の婚活の末に結婚し、幸せな毎日を過ごしています。
人生は一度きり。結婚ルートが気になるならば、婚活に挑戦してみるものいいと筆者は思います。
人生において、後悔は避けたいものです。特に、結婚に対する興味や憧れを抱いているなら、その気持ちを大切にすべきでしょう。
婚活にチャレンジすることで、運命の相手に出会えるかもしれません。たとえ結婚生活がうまくいかなくても、離婚という選択肢があります。
現代社会では、離婚はそれほど珍しいことではありません。大切なのは、挑戦してみること。
やらずに後悔するよりも、やって後悔する方がいい。
そして思ったよりも、結婚生活があなたに合っている可能性もあるのですから。
婚活の努力は決して無駄にならず、人生の満足度を上げます。
そう言い切れるのは、筆者自身の体験談だからです!
テイスペ!では、30代男性が婚活偏差値50になり、女性に選ばれるようになる方法を解説しています。婚活に疲れた人、うまくいかない人などに役立つ情報を書いています。ぜひ参考にしてみてください。
まとめ:独身でも幸せに生きるのは可能!
結婚しない選択に不安を感じている人も多いと思います。ですが、独身でも幸せに生きることは可能です。
書籍『「選択的シングル」の時代』では、幸せなシングルシニアの特徴について、以下のように紹介されています。
- ひとりの時間を楽しんでいる
- 高齢になっても、自分でできるケアを考えている
- 親戚や友人からの愛情を感じる瞬間を増やす
書籍『「選択的シングル」の時代』では、実際に幸せなシングルライフを送る人々の声が紹介されています。結婚しない選択をしようか迷う人にとって、道しるべになる本だと思います。
ぜひ、読んでみてください。
結婚したくない人が増えている背景には、離婚リスクへの不安や、ひとりでも十分楽しく生きていけるだけの環境があることが関係しています。
結婚にはメリットとデメリットがあり、それぞれを天秤にかけての選択が必要です。メリットとデメリットは以下のとおりです。
これまでの情報を踏まえて、結婚しなくてもいい人の特徴と、結婚した方がいい人の特徴をまとめました。
独身者へのアンケートでは、自由やストレスのない生活が独身の魅力として挙げられました。
結婚しない選択をする前に、本当にひとりが好きなのかを考えた方がいいです!
一方で、老後の心身の健康への不安を感じている人も多くいます。加齢に伴う体力や気力の低下、孤独感や寂しさへの不安は、多くの独身者が直面する課題です。
独身でも充実した人生を送るために必要なのは、自分らしさの追求です。趣味や情熱を持ち、それらに没頭することで、人生に意味と充実感を見出せます。
また家族や恋人だけでなく、友人や地域コミュニティなど、様々な形の人間関係を大切にすることで、自分の居場所を感じ安心できるでしょう。
結婚は選択肢のひとつであり、全ての人に適しているわけではありません。
自分らしく生きるために独身を選ぶのならば、その選択を誰も批判するべきではありません。
シングルライフを選択した人たちは、自分らしく生きる勇気と決断力を持っています。
社会の常識や周囲の期待に流されることなく、自分の人生を自分の意思で歩むことは尊敬に値します。
自分自身と向き合い、自分の価値観に従って生きる姿勢は、結婚の有無に関わらず、とても素晴らしいことだと思います。シングルの皆さん、あなたの選択を応援しています。
多様性の新時代!自分らしく思いっきり楽しんで人生を進んでいきましょう!
さいごに
本記事を読んで、結婚した時の自分に興味が湧いたなら、ぜひ婚活にチャレンジしてみてください。
本ブログは、婚活がうまくいかない人や、自信がなくて婚活に踏み切れない人を応援しています。
筆者も32歳からの5年間の婚活経験を通して、パートナーに選ばれる方法を学び行動し、結婚できました。
筆者の体験ですが、結婚は人生に新しい喜びを運んできてくれる場合もあります。
シングルライフも自由で良いですが、結婚生活も、また違った喜びがあります。
本記事にたどり着いたのは、何かが変わるきっかけかもしれません。
本ブログ『テイスペ!』が、あなたの価値観を理解してくれる、素敵なパートナーとの出会いのきっかけになれば幸いです。
よくある質問【Q&A】
結婚しない生き方に関連して、よくある質問と回答です。
- 結婚しないと決めている人の割合は?
- 日本の独身率は?
- 結婚したくない男性が多い理由は?
- 結婚しないと決めている人の割合は?
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18歳~34歳未婚者が対象の調査によると、一生結婚するつもりがない未婚者の割合は、2021年時点で男性17.3%、女性14.6%だとわかっています。
1987年時点では、男性4.5%、女性4.6%で、結婚するつもりのない男女も割合は増えています。
これは国立社会保障・人口問題研究所が2022年に発表した『出征動向基本調査(独身者調査)』※1 で明らかになりました。
※1 参考:ジャパンナレッジ
- 日本の独身率は?
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日本人の独身率は、2020年時点で男性が約28%、女性が約18%※2 です。
このままのペースで未婚率の上昇が続くと、2030年には男性の3人に1人、女性の4人に1人が生涯独身になると言われています。
※2 参考:axa.co.jp
- 結婚したくない男性が多い理由は?
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結婚したくない男性の理由は多岐にわたりますが、主なものとしては自由を大切にしたい、経済的な不安などがあります。
そもそも、結婚に興味がない男性も多いので、結婚したくないと思うのは悪いわけではありません。
独身生活を楽しむ人たちの詳細は『独身を楽しむ人にアンケートしてみた』を読んでください。