地方(地域密着型)の結婚相談所は結婚できる?大手と違う特徴やメリット・デメリットを解説

- 地域密着型の結婚相談所のサービスって良いの?
- 大手と地域密着型の結婚相談所、どちらが自分に合っているか知りたい
- 地方の結婚相談所のメリット・デメリットを知ってから決断したい
結婚相談所に入会しようと思っても、選択肢が多くて迷ってしまう方は多くいます。地方の結婚相談所は比較的安い料金が魅力的ですが「サービスの質が悪いのではないか」と疑問を感じてしまうかもしれません。
本記事では地方(地域密着型)の結婚相談所と大手の結婚相談所との違いを解説します。記事を読むことで地方の結婚相談所のメリット・デメリットがわかり、後悔しない結婚相談所選びができます。
地方の結婚相談所は個人事業主や夫婦、地元の中小法人が主体で運営される、中小規模の結婚相談所です。

小規模だからこそカウンセラーとの距離が近く、昔ながらの『おせっかいおばさん・おじさん』的な、温かいサポートが受けられます。
地方と大手の結婚相談所にはそれぞれメリットがあるため、自分のライフスタイルや考え方に合わせて結婚相談所を選びましょう。地方と大手の結婚相談所で迷う際は無料相談を確認して、カウンセラーの雰囲気を肌で感じてから入会することをおすすめします。
この記事の筆者

名前 / Name
谷口テツ(てっちゃん)
プロフィール/profile
32歳で婚活を始めるが、低スペックなので350人の女性にフラれる。婚活力を磨き、5年間の婚活の末に結婚し娘も誕生。低スペックでも結婚できたノウハウが自分と同じ悩みを持つ人の役に立てばと思い、婚活で悩む男性を応援するブログを執筆している。
資格/qualification
JLC認定恋愛アドバイザー3級、秘書技能検定試験2級
地方(地域密着型)の結婚相談所とは地域に根ざして運営されている中小規模の結婚相談所

地方の結婚相談所は全国展開する大手の結婚相談所とは異なり、地域に住む会員のサポートに特化している点が特徴です。
地方の結婚相談所によっては全国で会員を募集しているところもあります。しかし、多くの場合は対面でサポート可能な地元の男女を会員の対象にしています。
地方の結婚相談所はカウンセラー自身が経営者であることが大半です。地方の結婚相談所は経営者の考え方がサポートに色濃く反映されています。
» 結婚相談所の種類と失敗しない選び方を徹底解説!

地方の結婚相談所のカウンセラーは地域ならではの価値観や事情に詳しい点が特徴です。価値観を理解してくれるからこそ、地元での結婚を希望する方にとって地方の結婚相談所は心強い存在となります。
地方(地域密着型)の結婚相談所でも十分に結婚できる!

「小さな相談所だと、出会える人数が少ないのでは?」と不安に思うかもしれませんが、地方の結婚相談所でも結婚のチャンスは十分にあります。
後述しますが、多くの地域密着型相談所はIBJといった結婚相談所連盟に加盟しています。結婚相談所連盟に加入すると全国の会員データベースを利用できるため、他の結婚相談所の会員ともお見合いを組むことが可能です。
地方の結婚相談所だからといって出会いの数が少なくなるわけではありません。実際のところ、結婚相談所の規模より大切なのはカウンセラーとの相性やサポートの質です。
自分に合ったサポートが良いと感じる場所を選べば、地方の結婚相談所でも十分に結婚は可能です。
地方(地域密着型)の結婚相談所の特徴4選

地方の結婚相談所には大手とは違ういくつかの特徴があります。以下の特徴を良く理解して、地方の結婚相談所を検討する際の判断材料の一つとしてください。
個人事業主、夫婦で運営、地元の中小法人が主体で運営される
地方の結婚相談所は個人事業主や夫婦、地元の小規模な法人が運営しているケースがほとんどです。会社に例えると中小企業であり、地方の結婚相談所の運営方針は代表者により大きく変わります。
小規模な運営体制の最大のメリットは、カウンセラーと会員との間の距離が近いことです。

地方の結婚相談所は少人数のため、カウンセラーが入会から成婚までずっと伴走してくれます。
1人のカウンセラーが入会から成婚まで密にサポートしてくれる点が、地方の結婚相談所の特徴です。
対応できるエリアが限定される場合もある
地方の結婚相談所は地域密着型だからこそ、拠点とする都道府県や市区町村での婚活サポートに特化している場合があります。地方の結婚相談所は遠方の入会希望者に対して、対面サポートできないため入会を勧めないところもあります。
「地元で家庭を築きたい」「転勤の可能性が低い、地元企業に勤める相手と出会いたい」といった地元志向の強い方にとって、地方の結婚相談所は良い選択肢の一つです。

地元以外の異性と出会いたい方や、都市部での婚活を希望する方とは方針が合わない可能性があるため注意してください。
結婚相談所連盟に加入しているため紹介人数はある程度確保されている

多くの地域密着型相談所は以下のような結婚相談所連盟に加入しており、各連盟に登録している会員とお見合いが組めます。
- IBJ:96,449名
- TMS(全国結婚相談事業者連盟):84,458名
- NNR(日本仲人連盟):84,000名以上
- SCRUM:65,946名
- コネクトシップ:25,710名
- BIU(日本ブライダル連盟):61,000名
- 良縁会:48,828名
※ 人数は2025年6月時点
結婚相談所の物理的な規模が、出会える人数に直結するわけではありません。地方の結婚相談所でも全国規模の出会いのチャンスが確保されています。
昔ながらの『おせっかいおばさん・おじさん』的なアドバイスを受けられる場合がある
地方の結婚相談所では長年の経験と実績に裏打ちされた、昔ながらの人間味あふれるサポートを受けられる場合があります。
昔ながらのおせっかいなサポートを受けられる理由は、地方の結婚相談所は「誰かの助けになりたい」という熱い想いから開業している場合が多いからです。
婚活に悩み1人で決断できずにいるときには、おせっかいおばさん・おじさんの一言が背中を強く押してくれるはずです。
» おせっかいな結婚相談所のカウンセラー河野さんのインタビュー
大手より地方(地域密着型)の結婚相談所が向いている人の特徴

結婚相談所選びで大切なのは『自分の性格や求めるサポートの形と結婚相談所のスタイルが合っているか』です。大手の結婚相談所には大手の、地方の結婚相談所には地方の良さがあります。
以下のような考えを持つ方は、全国展開する大手よりも一人ひとりに深く寄り添う地方の結婚相談所での活動がおすすめです。
1人のカウンセラーに最後までサポートして欲しい
大手の結婚相談所では効率的な運営のために分業制が採用されている場合がほとんどです。担当者が一貫して対応してくれないと違和感を感じる方もいます。
例えば、大手の結婚相談所では以下の業務別に担当するカウンセラーやスタッフが分かれているケースがあります。
- 入会前の説明担当
- 活動開始後のサポート担当
- お見合いの日程調整担当
- 電話対応担当
- 事務作業担当
対応するカウンセラーが変わると「相談するたびに今までの経緯を何度も説明しなくてはならない」「自分の細かなニュアンスが伝わっているか不安」といったストレスを感じる可能性もあります。
一方で多くの地方の結婚相談所は、代表カウンセラーが1人、あるいは少人数で運営しているため、入会から成婚退会まで同じカウンセラーが一貫して担当することが大半です。

会員の変化にも気が付きやすいため、カウンセラーからきめ細かいサポートを受けられます。
大手結婚相談所のマニュアル的な対応が苦手
大手の結婚相談所は全国どこでも一定のサービス品質を保つために、サポート内容がある程度マニュアル化されています。
マニュアル化は多くの結婚相談所の会員に安定したサービスを提供するうえで必要です。しかし、マニュアル的な対応に『心がこもっていない』と感じる会員も中にはいます。
大手の結婚相談所では夜に相談したいことがあっても、営業時間外だと対応してくれません。一部の利用者からは「大手の結婚相談所はカウンセラーのサポートが薄い」という口コミも見られます。
地方の結婚相談所にも基本的なルールはありますが、サポートの仕方は基本的にカウンセラーの経験や人柄に委ねられています。1人の人間に真摯に向き合い状況や感情に合わせたオーダーメイドのサポートを受けたい方は、地方の結婚相談所を選びましょう。

地方の結婚相談所の中には、24時間気が付いたときにいつでも相談に乗るサービスを提供しているところもあります。
大手と比べた地方(地域密着型)の結婚相談所のメリット

地方の結婚相談所には大手にはない以下のメリットが存在します。
大手の結婚相談所と比べて安価な場合が多い
地方の結婚相談所を選ぶ大きなメリットの一つが、婚活にかかる費用を抑えやすい点です。
大手結婚相談所は全国に店舗を構えテレビCMや雑誌広告に費用をかけて集客しています。大手の結婚相談所の莫大な広告費や店舗費用は、当然ながら会員が支払う料金に反映されます。

広告費や店舗費用が結婚相談所の料金に含まれるのは当たり前の仕組みですが、可能な限り安く済ませたいのも消費者の想いですよね……。
一方で、地方の結婚相談所は自宅をオフィスにしていたり、小さなテナントで営業していたりと事業経費を抑えています。
広告費や店舗費用を最小に抑えるため、入会金や月会費といった活動費用が大手と比較して数万円~十数万円安く設定されているケースが多く見られます。
» 結婚相談所の料金相場やサービス内容を詳しく解説
婚活はすぐに結婚できるとは限らず、長期戦も覚悟しなければならないため、地方の結婚相談所の安価な料金はお財布に優しい選択です。
長く勤めているカウンセラーの場合は安心感がある
大手の結婚相談所では人事異動や退職によって、活動の途中で担当カウンセラーが変わってしまう場合があります。カウンセラーが変わるたび一から自分の性格や希望を説明し直す必要があり手間がかかります。
一方で地方の結婚相談所は経営者がカウンセラーとして長期間携わっているケースが大半です。途中でカウンセラーが変わることのない一貫性のサポートが受けられ、長年の経験から得た婚活の知識を知ることができます。
運営歴の長さは、地方の結婚相談所が多くの男女に選ばれてきた証でもあります。長年の経験にもとづいたカウンセラーの適切なアドバイスが欲しい方は、地方の結婚相談所を選びましょう。
大手と比べた地方(地域密着型)の結婚相談所のデメリット

大手と比べた地方(地域密着型)の結婚相談所のデメリットは以下のとおりです。
カウンセラーの交代がしにくいため相性が悪いと婚活の継続が困難になる
地方の結婚相談所における最大のデメリットが『カウンセラーとの相性が悪いときに婚活継続が困難になる』ことです。大手の結婚相談所であれば複数のカウンセラーが在籍しているため「担当者と合わない」と感じた際には、交代してもらえます。
しかし、個人で運営している地域密着型の相談所では、カウンセラーが1人しかいないケースも珍しくありません。地方の結婚相談所の唯一のカウンセラーと性格や価値観が合わなかった場合、婚活がスムーズに進まなくなる可能性があります。

地方の結婚相談所はカウンセラーを変更しにくいからこそ、無料相談を受けてから慎重に入会を検討しましょう。
婚活に関する設備やシステムが整っていない場合がある
大手結婚相談所では会員が簡単にお相手探しやお見合いの日程調整、カウンセラーとの連絡ができるように、婚活専用のシステムを用意している場合があります。
一方で地方の結婚相談所では設備やシステムが整っていない場合もあるため、大手の結婚相談所に比べ不便さを感じるかもしれません。
以下のような感情を抱く方にとっては、地方の結婚相談所の設備やシステムの不備にストレスを抱えてしまう場合もあります。
- 仕事の休憩中や移動時間にサッとお相手を検索したい
- お見合いの日程調整をオンラインでスムーズに完結させたい
年季の入った地方の結婚相談所では、少し古臭い見た目のシステムを利用しているところもあります。

スマートフォンでストレスなく相手探しをしたい方は、大手の結婚相談所やシステムに強い地方の結婚相談所を利用しましょう。
大手と地方(地域密着型)の結婚相談所で迷ったときは無料相談を活用しよう

大手と地方、それぞれの結婚相談所にはメリットとデメリットがあるため、ネットの情報だけではどちらが自分に合っているのかを判断することは困難です。大手と地方の結婚相談所、どちらを選んで良いか迷うときは、無料相談を利用しましょう。

大手、地方にかかわらず、ほとんどの結婚相談所では無料相談が実施されています。
大手と地方の結婚相談所、最低でもそれぞれ1社ずつ、できれば気になる相談所複数に足を運んでみましょう。結婚相談所の無料相談の際には以下の点を重点的に確認することをおすすめします。
- カウンセラーとの相性:親身に話を聞いてくれるか、話しやすい雰囲気か
- サポート内容:具体的にどのようなサポートをしてくれるのか
- 料金体系:入会金や月会費、お見合い料、成婚料などはいくらか
- 会員層:どのような年齢層や職業の会員が、どのくらいの人数活動しているのか
- 紹介の仕組み:どのような方法(データマッチング、カウンセラーによる推薦など)で相手を紹介してくれるのか
複数の無料相談に参加すれば、結婚相談所のメリットとデメリットを客観的に比較検討できます。
「料金は安いけれど、システムが使いにくそうだ」「カウンセラーは少し厳しいけれど、的確なアドバイスをくれそうだ」など、自分なりの評価軸が見えてくるはずです。

結婚相談所は安い買い物ではありません。複数の結婚相談所の無料相談を利用して、イメージだけで入会を決めることは避けましょう。
テイスペ!のおすすめの結婚相談所ランキングの記事では、無料相談が可能な大手結婚相談所を紹介しています。
無料相談ありの結婚相談所をおすすめ順に紹介!
さらに、テイスペ!では地方の結婚相談所にインタビューも実施。ホームページだけでは伝わっていない、地方の結婚相談所のカウンセラーの魅力を発見できます。

地方(地域密着型)の結婚相談所に関するよくある質問

地方の結婚相談所を検討する際に抱きがちな疑問や不安に回答しています。地方の結婚相談所へ入会した後のミスマッチを防ぐためにも、ぜひ参考にしてください。
地方(地域密着型)の結婚相談所のルールは大手とほぼ同じですか?
はい、大手の結婚相談所連盟に加盟している場合、基本的な活動ルールは大手とほぼ同じです。多くの地方の結婚相談所が所属する結婚相談所連盟は、会員が安心して活動できるように統一されたルールを設けています。
例えば、以下のようなルールは結婚相談所の規模に関わらず共通です。
- 独身証明書の提出義務
- 交際期間(原則3~6か月)
- 成婚の定義(婚約をもって成婚とするなど)
- 複数人との仮交際の許可
- 真剣交際は1名のみ
結婚相談所連盟によりルールに多少の違いはあります。しかし、ルールは標準化されているため「小さな結婚相談所だからルールが曖昧で不安」といった心配は基本的に不要です。
どの結婚相談所連盟に加入している結婚相談所がおすすめですか?

一概に「この連盟が一番良い」と断言することはできません。なぜなら、連盟ごとに会員層の特色や、会員が多く住むエリアに違いがあるからです。住んでいる地域や希望する相手の条件によって、最適な連盟は変わってきます。

会員の情報を公表している結婚相談所連盟もあるため参考にして決めましょう。
地方の婚活は厳しいですか?
地方の婚活が厳しいというよりは『都市部とは婚活のスタイルや戦略が異なる』と捉えることが正確です。地方の婚活には難しさもありますが、同時に地方ならではのメリットも存在します。
地方の婚活のメリットとデメリットを以下の表にまとめました。
分類 | メリット | デメリット |
出会いの機会(量と競争率) | ライバルが少ない 会員数が少ない分、競争率が低く一人ひとりが注目されやすい | 人口・サービスが少ない そもそも結婚適齢期の人口が少なく、婚活パーティーなどの選択肢も限られる |
婚活の環境(質と人間関係) | 価値観が近い相手と出会いやすい 「地元で暮らしたい」など、結婚後の生活に対する価値観が似ている人と出会いやすい | コミュニティが狭い 地域の人間関係が近いため、知り合いに活動を知られる可能性や、同じ顔ぶれに会うことがある |
地方での婚活を成功させる鍵は、限られた出会いのチャンスを最大限に生かすことです。希望条件を広めに設定したり、オンラインも活用して隣県まで視野を広げたりして多くの相手と会いましょう。
さらに地方の婚活相談所のカウンセラーサポートを積極的に活用すれば、より効率的に成婚が近づきます。
» おすすめの地域密着型の結婚相談所をインタビューとともに紹介!
地方(地域密着型)の結婚相談所でも結婚できるが、複数社の無料相談を受けてから利用を決めよう

大手と地方、どちらの相談所が良い・悪いということではなく、自分の性格や婚活に求めるスタイルによって最適な選択は異なります。以下のような方には地方の結婚相談所がおすすめです。
- 1人のカウンセラーに、二人三脚で最後まで親身にサポートしてほしい
- マニュアル的ではない、温かみのある人間関係を重視する
- できるだけ費用を抑えて婚活を始めたい
逆に、以下のような方には大手の結婚相談所がおすすめです。
- 最先端のシステムやアプリを使って、効率的に活動したい
- カウンセラーとの相性が合わなかった場合、交代できる安心感が欲しい
- きれいな店舗で相談をしたい
最終的にどちらのサービスを選ぶべきかの答えを出すための最も確実な方法が『大手と地方、両方の結婚相談所の無料相談に参加してみること』です。結婚相談所のリアルな雰囲気やカウンセラーの人柄は、直接足を運んでみなければわかりません。

後悔のない選択をするために、ぜひ気になる大手と地方の結婚相談所の両方の話を聞き、自分が「ここでなら頑張れる」と心から納得できる場所を選びましょう。
無料相談ありの結婚相談所をおすすめ順に紹介!